top of page

日本語学校の実態 「留学」は借金づけ
今後の流れは「技能実習」→「特定技能」
「日本で働けば稼げる」と信じ、初年度学費、寮費、斡旋会社への手数料などで150万
~200万円を借りる。ベトナム庶民の10年分の収入に当たる。
「留学」資格で来日し、最低賃金で働く。「週28時間以内」の就業制限を守れば月11万円
にしかならない。それでは借金は減らず、翌年度の学費も払えない。
「28時間ルール」を破っても、アルバイトをかけ持ちすればバレない。2年間は日本語
学校に在籍し、その後は専門学校や大学に進学して働き続ける。安い労働力を求める産
業界もそれを黙認する。
授業中に眠っても、学校からすれば経営を支える「お客様」だ。失踪すれば学費を払っ
てもらえなくなるため、パスポートと在留カードを取り上げる。
19年4月から新しい入管法が施行され、外食業、飲食料品製造業、ビルクリーニング業
などの14業種が「特定技能」として認められた。これは、国が実態を追認したことを意味
する。当面は3年間の「技能実習」を終えた者を「特定技能」として働かせる。安い労働力を
得るのに日本語学校を経る必要はなくなった。
グラフ=毎日新聞2018年9月24日
外国人労働に頼るから日本人の賃金も上がらない

bottom of page